著者:テレ・リエ 訳者:川名 桂子 清岡 ゆり 仕様:四六判並製296頁 ISBN:978-4-909348-65-4 発行日:2024/10/10 「思い出は雨と似ているからよ。 雨が降ってきたとき、それは止めることはできないの」 インドネシアのベストセラー作家、テレ・リエの作品日本初上陸!! インドネシア語学科卒業生二人による懇親の力作! 2042年、地球上に百億人目の赤ちゃんが生まれたその日、古火山の巨大噴火によって世界中が被災した。両親を亡くした少女ライルは、地下鉄に居合わせた少年エソックに出会う。 災害後、避難所を離れそれぞれの場所で暮らし、それぞれの環境で懸命に生きる二人。ライルは未成年避難者施設へと身を移し、縮れ毛の元気な少女マルヤムと親友になる。一方、エソックは養子となり、大学進学後は、参画するプロジェクトで忙しい日々を過ごすようだが……。 常にお互いを思いやりながらも、遠慮し合う二人は、再びおとずれた地球の危機的な状況を前に、どのような選択をとるのか―― インドネシア人作家が贈る友情、愛、忘却、別れ、そして雨についての物語。
◆著者紹介 テレ・リエ(Tere Liye) インドネシアの作家。 2005年、スマトラ沖地震における実話に基づいた小説『Hafalan Sholat Delisa』でデビュー。これまでに60を超える小説を発表し、インドネシア国内では総計1,000万部以上が発行されている。映画化やテレビドラマ化された作品も多く、インドネシアの様々な賞を受賞。本作品は著者の日本で初めての翻訳作品となる。