978-4-906873-92-0

英米文学に描かれた時代と社会――シェイクスピアからコンラッド、ソロー  (978-4-906873-92-0)

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編者:川成 洋・吉岡 栄一・伊澤 東一
仕様:四六判上製392頁
ISBN:978-4-906873-92-0
発行日:2017/12/1
「シェイクスピアのヒパクリット」論をはじめとした多彩な論考の数々
英米文学を研究するために大学教授・講師・文学研究者らで結成された「構築の会」がまとめた三冊目の書籍となる本書は、イギリス文学編とアメリカ文学編の二つからなる。イギリス文学編には本書の目玉といえるシェイクスピア劇の役者論、ディケンズ作品の教育論、コンラッドの『ロード・ジム』論、ガヴァネス小説として読むマードックの『ユニコーン』論などが収められている。そのほか同性愛や黙示録的終末という観点から論じられた現代英米演劇論、ジュリアン・シモンズやスティーヴン・スペンダーとの日本人研究者としては稀有な会見記などもある。アメリカ文学編には、精緻で明晰な分析力に定評のあるソロー論、サム・シェパードの後期家庭劇についての論考、そしてフォークナー的な完成とは何かを探った作品論が収められている。大学における文学部不要論が起こる等、何かと文学が軽視されがちな傾向にあるが、文学がない世界は人間性や個性が抹殺された社会と言っても過言ではない。ぜひ本書から英米文学の面白さを再発見していただきたい。

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