監修:塩田清二 仕様:B5判並製208頁 ISBN:978-4-906873-74-6 発行日:2017/5/15 「医療につながる」アロマセラピーの入門書 日本において精油を使ったアロマセラピーの医療方面への導入はかなり遅れていた。その結果、アロマセラピーについての間違った知識や情報が世の中にあふれ、接触性皮膚炎などの健康被害が生じて大きな社会問題となった。それらの健康被害の諸問題についての対応とともに、精油の製造方法、成分分析や機能評価などについては1990年末くらいから国内において本格的に始まった。その後、アロマセラピー学会会員はじめ統合医療に従事する基礎・臨床研究者の20年以上の努力により、アロマセラピーが医療の分野で正しく安全かつ副作用などなく臨床応用されるまでになってきた。 一般の人たちが目にするアロマセラピーについての本や雑誌は多数あるものの、本格的に医療につながるアロマセラピーの書籍は、今までほとんど出版されていないといってよい。そこで本書では、日本アロマセラピー学会で活動している学会会員が中心となって、できる限りわかりやすく医療と関連するアロマセラピーの諸事項についてまとめることを目指した。いわば医療用アロマセラピーの入門書である。 内容としては、アロマセラピーの歴史から始まり、医療現場でのアロマセラピーの使われ方の紹介、日常生活におけるアロマセラピーの使用用途やその効能などが解説されている。また、実際にアロマセラピーを使う場合に留意すべき事柄や精油の見分け方や使用方法、副作用などについても実際の経験に基づき丁寧に解説されている。医療従事者やアロマセラピーを学ぶ学生にはもちろん、一般の人々にも広くアロマセラピーを理解してもらうのに適した一冊となっている。